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【釣果情報】山口県 川尻岬西磯 シイラ、ブリ、ヒラマサ 10月17日

前回の生月島遠征で釣り上げたシイラの感触と、
まさかまさかの250cm越えバショウカジキとの激闘を目撃した衝撃が冷めやらぬ10月17日。

生月島への3連続遠征も悪くないかな、と考えていたところで一報が。
遠く山口県より地磯でシイラにコシナガマグロの釣果があがったとのこと。

ふむ、悪くない！今回は山口県だ！と、
またもや思いつきでの弾丸釣行を実施した(笑)

今回の釣り場は山口県長門市にある川尻岬。
本州最北西端に位置する岬で、抜群の潮通しからヒラマサにブリ、グレ、イサキはもちろん、時たまコシナガマグロが釣れるような夢のフィールドなのである。

期待に胸を膨らませ、いざ出発。
夜のドライブは快適だな～とすいすい車をはしらせ、午前2時ごろに有料駐車場に到着。

事前情報で東面の磯が良さそうだということを確認していたが、
既に車が5.6台見受けられたため、既に良いキャストポイントは残っていないだろう。

そう考えた私はあえて1番ハードな西磯をチョイス。
何を隠そうこの西磯は垂直の崖を10m前後降りなければならず、アクセスからして非常に危険なのだ。

それに加えてウネリがある日は立ち位置を丸呑みにするような大波が来ることもあり、崖からの転落や波に飲まれる落水事故、死亡事故も発生していて救命胴衣の着用が必須なほど超超危険なポイントである。

余談だが、私はこのポイントで夜中に1人で仮眠している際に突然赤ちゃんの泣き声したり、ボソボソと耳元で呟くような人の声を聞いたことがある(汗)
いろいろな意味で怖いポイントだが、釣果に期待できるからこそ選んでしまう、これも釣り人の性である。

すこしばかり緊張しながらも、幸い今回はなにごともなく夜明けを迎えることが出来た(笑)

明け方に降りて来られた2人の釣り人と挨拶を交わし、早速釣りを開始。
といきたいところだが、予想に反してウネリが強い…

波高0.8m～1.0mの穏やかな予報に対して高周期のウネリが入っており、時折り足場までさらうような波が入って来ている。
一枚スリットを超えた先にある小場所がプラグを引きやすく、ランディングにも優位な本命ポイントであるが少しリスキー。

結局30分ほど波の様子を確認し、潮止まりからの上潮と波が上がる予報では高波がリスキーと判断。
更に今日のようにうねりの向きと潮の流れが逆の日は波と流れがケンカしやすく、急な高波や三角波が起こりやすく非常に危険。
何があるかわからない状況ということもあり、念には念をと一歩引いた立ち位置でキャストを開始することに…。

朝イチはラフウォーターの中でもしっかり水を噛み、アクション＆アピールしてくれる大型ミノー「Maria ボアーSS195」からスタート。
前回のシイラゲームでも大活躍してくれただけに期待が高まる。

「ん～！今日もいい動き♪」
足元まで巻いてくるとサラシの中から大量のナミノハナが飛び出してくる。
「今日はマイクロベイトパターンかな？」
なんて思いながら呑気にキャストを繰り返していると、先に投げ始めていた奥の釣り人の竿が曲がっている！
上がったのは60～70cm程のヤズのようだ。

よし！魚が居ることは分かった！
あとはどう合わせていくかだが、どうやら小型のジグの早巻きで釣れていたようなので、私もお気に入りのジグ「Cultiva 撃投ジグ ストライク 85g ブルピンドット」へ変更して様子を見ることに。

フルキャストしてカウント23秒、左からの流れが予想以上に強く、いかにも釣れそうな良い潮圧を感じる。
底を取り直すと流され過ぎてしまう為、ワンキャストで全層を丁寧に探っていく。
アクションはマイクロベイトを意識し、ほぼただ巻きに近いようなラインスラッグを捌く程度のしゃくり具合で…まさにマイクロベイトが弱々しくふわふわと漂うイメージだ。

そして3投目…
着底から巻き始め、中層程に達したタイミングで…ドンっ！！
きたーっ♪

ゴリゴリ巻くと魚はすんなり上がって来てくれたが、予想以上に潮下に走っており、手前の根にPEラインが擦れる寸前！！これはまずい！
波の様子を見て一歩先の磯の離れに移動して、なんとか根を交わして冷や汗交じりのほっと一息つきながらランディング。

釣れたのはぽってりと肥えて美味しそうなヤズ♪

お持ち帰りしたいところだが、今日の磯は山越え谷越えのハードな場所なのでキープはせず写真だけ撮ってリリース。
「釣れてくれてありがとう♪10キロになって帰って来てね～！」
ヤズは元気よくサラシの中へ泳いでいった♪

清々しい気持ちで再びジグを投げ始めるが、しばらく投げても反応は返って来ない。

ふと奥の釣り人を見るとまたもや竿を曲げている。
うらやましいな～と眺めていると、怒涛の三連チャン(笑)
小型のヤズ2匹と、35cm程のキジハタをゲットされていた。

流石の一言である…

見るといずれも小型のジグで釣れているようなので、手持ちで1番小型でジグに近い
「Duel モンスターショット 95mm」を選択しフルキャスト。

Duelのルアーはどれも飛行姿勢が良く、初心者でも飛距離を出すことができるため
個人的に非常にオススメできる♪

着水後は流されすぎないよう中層まで沈めて、リフト＆フォール。
こいこい～！と願う気持ちが通じたのか、一投目の2しゃくり目からドンっ！！
気持ちいい～～！！

先ほどの二の舞にはならないと、一気にゴリ巻きポンピングで浮かせにかかる！
ゴリゴリ巻いてもう少しで姿が見えそう！！
というタイミングで不意にふわっと軽くなるラインテンション…
あぁ…バラしてしまった(涙)

強引にやり取りし過ぎて口切れしたのか、フッキング出来ていなかったのか…
バラしは残念だが、程よい荒れ具合で魚の活性も高く、まだまだチャンスはありそう♪

ここで、今日の相棒を紹介したいと思う。
今日はZENAQ MUTHOS Duro 100H pencil×19ステラSW 8000HG。

プラグ操作のしやすい柔らかいティップに、HHクラスのヘビーなバットを備えたプラグ特化型ロッドだ。
究極にプラグに振ったロッドなのでジグ操作には本来向かないが、出来ないこともない。
汎用性の高さで言うと圧倒的にAccura 100Hに軍配が上がるが、むしろそのくらいが楽しいのだ♪

お気に入りのタックルを眺めながらふと沖に目をやると、怪しい潮の騒つきが！
どうやらベイトが押し上げられて海面が騒ついているようだ。

よくよく見るとウネリの合間にカツオかマグロ系のイーターが半身を出しながら、ベイトを追い回す姿も。
磯先端まで行けばかろうじて届きそうな範囲度はあるが、ここは冷静に…。

ランディングとのタイミングやボイル、ナブラが出た時等はついつい興奮して周りが見えなくなることも多いと思うが、そんな時にウネリやセットの波が来たらと思うとゾッとする。
時には一歩踏み出さない勇気ある判断も必要。
欲張りすぎもいけないのだ。

そうこうしているうちに時合いは終了したのか、パタリと反応がなくなった。
夕方からは家族の予定があるため、少し早いが磯上がり。
名残惜しくも駐車場まで戻るなか、行きではお伝え出来なかった過酷さと絶景をシェアしたいと思う。

駐車場へ着くと、管理のおばちゃんに駐車料金を払い、直近の釣果を聞く。
これが川尻岬の楽しみのひとつでもある。
聞くところによると4日前にコシナガマグロが4本！
翌日も1本、そして水温が下がりヒラマサ、シイラもポツポツ釣れ始めているとのこと。

そんな釣果を聞くと後ろ髪を引かれる思いだが、無理は禁物。
安全第一で秋の磯を楽しみつつ、改めて川尻岬リベンジに訪れたいと感じた。