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【釣果情報】長崎県 生月島 舘浦漁港 地磯 シイラ、ヒラマサ 9月27日

日々の暑さがまだまだ続いていたので忘れかけていたが、
ふとカレンダーに目を向けると9月も終わりに近づいている。

何か忘れているような…と思い、スマホで昨年の画像を見返していると
1枚の写真がその答えをもってきてくれた。

そうだ。あの季節がやってきたのだ。

暑さにつられてしまい忘れかけていたが、
秋の訪れを少しずつ感じるこの時期に、アゴを追いかけてヤツはやってくる!(笑)

そう、今回はシーズンイン直後の長崎県、生月島に訪れ、
シイラゲームを一泊二日で楽しんだお話をお届けしたいと思う。

今年は夏が長く感じたので、どうだろうな~と思い釣り仲間にメッセージを送信。
するとすぐに、長崎県では堤防シイラゲームがボチボチスタートしたとの知らせが届き、
我々アングラーにとって最も楽しみなハイシーズンの訪れ予感させる。

翌日からは幸い休みということもあり、「好機逸すべからず」の精神ですぐに準備を始めた。
我ながらすごい行動力だと感心する(笑)

さて、今回向かう先でのメインポイントとなる生月島の舘浦漁港は釣りのメッカであり、
あらゆる離島、瀬渡しの基地となる平戸島から生月大橋を越えてすぐの場所となる。
メイン釣り場の赤灯台のある堤防の付け根には大きな駐車場があるほか、
近くにはトイレ、釣具も売られているファミマにもあり至れり尽くせりである(笑)

準備が整い次第すぐに出発し、夜間のドライブを楽しみながら現地へ向かう。
気持ちの高ぶりがすごく、休憩をとることもなく午前2時半頃に駐車場に到着することができた。

まだまだ人はいないだろうと安易に考えていたが、
既に釣り人の車がポツポツ停まっており、各々場所取りを済ませて仮眠中のようである。

こうしちゃいられない!と私も準備を整え、軽食を済ませてしばしの仮眠をとった。

「ピピピピピピッ!」
5時に設定していたアラームで目を覚ますと、周りには沢山の車と釣り人のヘッドライトが並んでいた。

私も遅れまいと道具を持って堤防中程へと向かう。
タックルをセットして日の出を待つこの時間は、誰しもが期待に胸を躍らすことだろう。

徐々に明るくなる景色を眺めながら日の出を待つこと数十分、
やっと上った太陽と同時にアングラー達が一斉にキャストを開始する。

れだけ人がいるんだ、きっとすぐに釣れるだろう!と高を括っていると、あれ…?
どこもかしこも静かで怪しい雰囲気だ。
時折りルアーに驚いたアゴが単発で飛ぶことはあるが、追われている様子は全く見られない。
アゴを追う漁船は忙しなく走り回っているが、どれくらいのアゴが接岸しているのだろうか。

そして、この釣りは北東風が吹いてナンボの釣りだが、今日は生憎の南風に加えてのベタ凪…
そう、朝マズメの時点でなんとなく「今日はシイラの日じゃない感…」が漂っている(笑)
これはまずい。と感じながらも、キャストを続ける。

ここで舘浦漁港でのシイラゲームには欠かせない三種の神器をご紹介したいと思う。

1、アゴペン
これからの時期北東の季節風が吹き荒れるとシイラのベイトとなるトビウオ(アゴ)が大量に接岸する。
ベイトであるトビウオを模し、向かい風の中でも安定した飛距離とアピールを維持出来るシイラ特化型ご当地ルアーである。
港近くのファミマや、島内の釣具店で購入が可能。
尚、ハイシーズンには売り切れるため注意が必要だ。

2、伸縮ハシゴ
メイン堤防は先端の一部を除き法面高が2.5m程と高く、ハシゴがなければキャストポイントに立つことが出来ない。
既設のハシゴも両端にあるが、不便なためmyハシゴがあると便利である。

3、長尺ランディングツール
干潮時には海面までの高さが5m以上になるため、6.7mクラスのギャフが必要となる。
またメーターオーバーが立て続けに釣れることもある為、リリースを前提とする場合は落としタモを準備したい。
以前のハイシーズンに140cmクラスが釣れ、ギャフや通常のタモ網ではランディングに苦労した為、自作の落としタモを用意して臨んでいる。
保護ネットやワイヤーケーブル、結束バンドなどホームセンターで揃う身近なものを利用して作ることができ、
畳むことも容易にできるため、自転車用のホイールバッグに収納すればスペースも取らず持ち運びも便利だ。

その他、ラインブレイクにより定置網漁師さんへ迷惑が掛からないよう、
「PE4号、リーダー80lb以上のラインと10kgオーバーの個体ともやり取りできるしっかりとしたタックルを利用」といったローカルルールも存在する。
気軽に楽しめるポイントではあるが、あくまで遊びで釣りをしている我々アングラーが本業の漁師さんの迷惑になることがないよう、
このあたりは各人が意識を高めて臨みたいものだ。

このあたりで3種の神器紹介コーナーは終わりとして、改めて続きをお話しさせていただこう。

ここからはいい報告が…!というわけにもいかず、
これといった変化ないまま時間だけが過ぎた。(泣)

8時を過ぎるとズラリと並んだアングラーもポツポツと減り始め、
残った方々も諦めムードなのかキャスト頻度が極端に下がる。

結局私も昼過ぎまで粘ってみるも反応は一切得られず、辛抱たまらず周りの方々に話を聞くと、
朝イチで堤防根本と先端でメーターオーバーが3本あがったらしい。
しかし回遊は単発で、ルアーを複数匹で追い回す様子もなかったとのこと…

「これは粘っても厳しそう…」そう思い、
ひと休みしてから気分転換に島の裏にある磯へ向かうことにした。
梯子やロープが設置されたルートを通り磯へ降りると、堤防から望む海とはまた違った表情の海が出迎えてくれた。

相変わらずの凪ではあるが、干潮からの上潮の動き出しにうっすらとした潮目も出ており、堤防よりは期待が持てそうな雰囲気である。
プラグをセットしてキャストを始めるとルアーに驚いたダツ子が複数匹はねる。
あたりをチェックすると一面ダツが入っており、時折り群れをなしてルアーから逃げる姿に期待せずにはいられない。

しかし、この期待もあっという間に消えてしまう…
上潮が走り出すと同時にベイトも沖へ消えていってしまった。
魚探に反応があるのか、少し沖の本流ではジギング船が何度も潮登りを繰り返している様子が余計に歯痒い。

一歩遅かったか。。
チャンスは下潮から干潮潮止まりのタイミングだったのかもしれない。
結局磯でも日没ギリギリまで粘ってみたが、反応を得ることは出来なかった。

思い立ってすぐに来た遠征ではあるが、丸一日投げ倒して反応無しは辛いものがある(笑)
もちろん宿を取っているわけでもないので、この日は早めに車中晩酌を済ませてからの車中泊だ。
身体的な疲れもそうだが、釣れなかった気疲れもありすぐに寝ることができた。
「ピピピピピッ!」今日も今日とてアラームに起こされる。
昨日の出来事を忘れたかのようにすっきりとした気分だ。

泣いても笑っても遠征ラストチャンスの朝マズメに備えることとする。
明日からは仕事が待っているので、延長戦はないのだ。

真夜中から堤防先端を陣取り、験担ぎの堤防ゴミ拾いを行い夜明を待つ。

日が登りはじめ、海況が見えるようになってくると、
無風のベタ凪という状況に愕然としてしまった。

わずかな期待を抱きながら朝イチからキャストを繰り返すも、
アゴの姿すら殆ど確認が出来ない状況が続く。

1人、また1人と諦めて帰って行く中、
タイムリミットギリギリまで粘るつもりでキャストを繰り返す。

と、ここですぐ沖にある定置網漁師さんの船が帰港してきた。
毎度船長が先端の釣り人に今日の網の様子を教えてくれるのがここの名物なのである。

「今日は全然だねー。シイラ100本とバショウカジキ1本くらい…。みんな頑張ってね?♪」
船長が笑顔でリールを巻く動作をしかながら船を進める。
甲板には立派なバショウカジキが横たわっていたが、いつも活け間から溢れんばかりに覗くシイラの姿は殆ど見えなかった。

やはり風の条件が悪すぎるのか、魚自体が寄っていないのだろう。
網の状況を聞いた瞬間に心が折れてしまった…
この日は私のいる間に魚が釣れた様子はなかった。

ギョギョギョッ!!まさかまさかの遠征ボウズを決めてしまった(泣笑)
悔しすぎるがアジャスト出来なかったルアーゲームの厳しさは理解している…。

風向きもさることながら水温も昨年に比べてまだまだ高く、シーズンはこれからなのだろう。
過去に訪れたイメージとは真逆の印象を今回植え付けられてしまったが、

200kgクラスのクロマグロやバショウカジキが目の前の定置網に入ることもある。
そして、条件が良ければメーターオーバーのシイラがバンバン釣れる夢のようなフィールド。
それが生月島なのだ。

シーズン本番は北東風が10m/s前後で吹き荒れ出すこれからだ!と再認識できたし、
まだまだシーズンが始まったばかりだという期待を胸に帰途についた。

140㎝オーバーのキャッチを目標に、今年もしばらく通いたいと思う。
またの続報をお待ちいただきたい。

 

釣り場 長崎県 生月島 舘浦漁港
釣り場ポイント 地磯
釣行日 2023/9/26、9/27
釣行時間帯 26日5時〜27日12時まで
潮の時間 満潮7時、20時干潮13時、2時
海の状況
天気 晴れ
気温 24〜29℃
釣り人の数 漁港にはシイラを求めて20人近い釣り人が並ぶ。
釣り場の雰囲気 最高のロケーションに期待が高まるが、本命からの反応は得られず。
釣り人情報 前日までは北東の風が吹き、ペンペンクラスの数釣りからメーターオーバーもポツポツとシーズン序盤の雰囲気。地磯は時たまヒラゴが上がっている程度でベイト情報も無し。
WC 生月大橋を渡ってすぐのファミリーマートがトイレ&飲み物、食料補充ポイント。
目的の魚 シイラ、ヒラマサ
リール シマノ 19ステラ SW 8000HG、14000XG、20ソルティガ10000H
ロッド ZENAQ  MUTHOS Accura100H、100HH、Duro pencil100H
ライン バリバス PEライン アバニキャスティングPE マックスパワーx8 4号、5号、6号
釣り方 ショアジギング、プラッキング
釣った魚(初回釣果) ボウズ
釣った魚(今日1大物) ボウズ
釣った魚(全釣果) ボウズ
今日の釣り振返り奮闘記 結果はボウズだったが、これから始まるハイシーズンを期待させる釣り場の熱気を味わえて満足。次回こそ必ず!
釣った魚の料理 ボウズ

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