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【釣果情報】大分県 板知屋漁港堤防 ブリ2匹 12月22日

前回の釣行から3日後の12月22日、本日も板知屋漁港に訪れた。
前回釣り上げたサワラがあまりにも美味しかった為、
さらなる獲物を追加したいという思惑での釣行である(笑)

先週までとは打って変わって、寒波の襲来で極寒の模様。
しかしながら、夜中に駐車場に到着すると既に多くの車が…

先日まではそれほど賑わっていなかったこの堤防。
「急に人が増えたな？」なんて思いながら場所取りに堤防中程まで歩みを進めると、
先日まで無かった締め跡が至る所に！

人が増えたのはこれが原因だな！とすぐさま状況を理解した私は、
そのワクワク感に仮眠どころではなくなってしまい堤防のゴミ拾いをしながら朝を迎えた。

清々しい気持ちで迎えた6時20分ごろ、カマスが足元を走る。
前回の教訓を生かし、前回の2倍の15匹ほどのカマスを確保し準備はばっちり！

ワイヤーリーダーをセットして早速カマスを投入する。
まだ辺りは薄暗く、浮きも見えない状況ではあるが、手元のラインの張りと
穂先からほんの僅かに見えるラインの角度を頼りにカマスをコントロールする。

パラパラパラとラインは順調に沖に走り、カマスの活きの良さが伝わる。
後はターゲットに見つけてもらうだけだ。

カマスの動きを感じながら様子を伺うことわずか数秒。
ここでラインが一気に走る！！

早速のあたりに緊張感が漂う。腕の見せ所だ。
しばらく走らせ、ベールを下ろして一気に合わせにかかったが、
一瞬魚の重みが乗ってすっぽ抜けてしまった。

悔しくも幸先が悪い。。
続けて胴付き仕掛けにも同様の当たりが出るが、こちらもすっぽ抜け…
活性は高いが食いが浅いか小型の個体なのだろうか…

前回同様となる2バラしに息を落としつつカマスを打ち返していると、日が差し込み始める。
すると7時半頃、胴付き仕掛けのドラグが激しく鳴り響く！！

「この走りは本命か！？」
絶好のチャンスではあるが、冷静に10秒ほど送り込み合わせのタイミングを見計らう。
そして違和感を与えないよう竿は煽らずにドラグを一気に締め込み、
魚の走りを利用して向こう合わせを決める！

バッチリ合わせが決まると同時に竿が大きくしなる。
おやおや？サワラじゃない！？

この大きな首振りとトルクフルな引きはブリに違いない。
それもブリクラスの良型だ！
かなりの時間走らせたこともあり巻き取りに時間が掛かったが、
浮いてきたのは見るからにまるまる太ったナイスサイズ。
最高の瞬間だ。

と、浮かれていたがここで問題発生。
タモ網を自宅に忘れてきたことに気づいた(汗)

それと同時にお隣さんがギャフを持って駆けつけてくださっていることにも気づき、
ギャフ掛け頂くことに。（本当にありがとうございました！）

スムーズに堤防まで抜き上げられたブリは丸々と肥え、
体高のあるコンディション抜群の個体だ。
計測すると87cm、6.7kgとこの時期にしてはナイスサイズ！

「これは美味しそう！」と丁寧に神経締め、血抜きまでを行い、
車のクーラーで氷漬けにして釣り座に戻ると、何やら堤防の付け根が騒がしい。

見ると目の前10mほどのところにコノシロの群れが接岸し、海面がざわついている。
そしてよくよく見ると下からフィッシュイーターに食い上げられているではないか！！

一斉に釣り人が駆け寄り、胴付き仕掛けの針をトレブルフックに変えたもので
コノシロを引っ掛け、そのまま底まで沈めていく。

すると面白いように次から次へと良型の鰤がヒット！！！
これはショアからの落とし込み釣りだ(笑)
堤防の付け根の竿が一斉に曲がる姿は圧巻で、まさに鰤祭り！

夢にまで見た圧巻の光景を目の前に
本来であればすぐにでも参加したいところだが、
なんといっても今日はタモ網を忘れているのである。
今年1番のやらかしと言ってもいいだろう。

指を咥えて眺めることしか出来ない…と考えていると、
そこへお祭り会場で鰤を一本ずつ仕留められたお隣さんが戻って来られて、
「ギャフなら掛けてあげるから、兄ちゃんも行っといで！」
この上なくありがたきお言葉！(涙）

お言葉に甘えて、早速コノシロを掛けて、フリーの仕掛けで流す。
足元で渦を巻くコノシロの大群の中に放り込まれた私のコノシロは、
イーターから逃げ惑うように激しく右へ左へく動き回る。
そして30秒もしないうちに直線的な勢いのある引きに変わる。
面白いように入れ食いだ！

他の方の仕掛けに絡まないよう一気に巻き上げ、
付き添いで来てくださっていたお隣さんにギャフを掛けて頂く。
これまた85cm、6.5kgの良いサイズ♪
お隣さんには本当に感謝してもしきれない！(涙）

結局かれこれ45分近く祭りは続き、堤防全体で20数本の鰤があがったから驚きだ！
手返しよくやれば5.6本は釣れそうな状況ではあったが、処理しきれないほど取るのはよくない。
すでに十分すぎる釣果にホクホクの気持ちでいっぱいになりながらも、
忘れ物はしないようにしようと教訓を刻み込み、私は釣り場を後にした。
お隣さん。本当にありがとうございました。

今日は鰤祭りだ！と息巻いて帰宅し、
早速ナイスサイズの鰤を捌くと胃の中はベイトでぎっしり。
カマスにアジ、そして20cm前後のコノシロにキスまで出てきた(笑)
身質はコノシロに着いているだけあって脂もバッチリ！

身が落ち着いていない初日は照り焼きで、翌日には漬け丼で頂いたが
どちらも最高に美味であった♪

そして今回の一押しが熟成鰤のお造りとカルパッチョだ。
開いた腹身をチルド室でカピカピになるまで1週間乾燥熟成。

一見変色して良くなさそうに見えるが、トリミングを行うと中から
脂の回った美しい身が顔を出す。
まるで生ハムを切り落としているかのような感覚！
時間と手間はかかるが、最高のメインディッシュである。

お味の方はというと、新鮮な時の水々しくコリコリした身質から水分が飛び、
旨みの凝縮された身に変化した鰤は全くの別物！
ねっとりとした旨みと脂の甘みが口の中に広がり、魚本来の美味しさを味わえる。
大葉とレモンのカルパッチョソースが脂の乗った鰤をさっぱり引き締め、
なんとも言えない上品な美味しさを醸し出す。
是非是非良い鰤が釣れたら試してもらいたい食べ方だ♪

もちろん、煮つけや漬け丼など、王道のメニューも欠かせない。
釣りあげる楽しみと、食す楽しみ。なんという贅沢だろうか。
これだから釣りはやめられない。

さてさて、今回はサワラを狙いに行ったら年に一回あるかないかの鰤祭りに遭遇！
タモを忘れる失態を犯すも、優しいお隣さんのご好意でなんとか私も鰤祭りを堪能することができた。
釣れない時も多いからこそ、こうしたお祭り騒ぎを一度味わうとやめられなくなるのが釣りである(笑)
今年一年事故もなく釣りを楽しめたことに感謝しつつ、年明けからは泳がせ釣りの最盛期を楽しみたいところだ！