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【釣果情報】大分県 田ノ浦ビーチ堤防 ブリ11月27日

前回の秋祭りヤズ釣行から5日、前回バラしたブリクラスの悔しさを胸に抱えた私はリベンジに燃えていた。
場所は前回同様の田ノ浦ビーチ。
地元の海ということもあって足を運びやすいため、リベンジの気持ちも一層強くなるのだ。

今回も5時前に到着するとラッキーなことに一番乗り。

前回のような事にはならないようにと祈りながら堤防先端をゲット！

今日は仕事なので9時には見切りをつけて上がらなければならない。
短時間の勝負ではあるが、なんとか結果を残したいところだ。

さぁ今日はどんなお祭りが繰り広げられるのか？
前回の様子を想像し期待に胸を膨らませながら、自己啓発のウェブ教材や釣り動画を見てキャスト開始までの時間を過ごす。

厚い雲の合間から白み始めた空が見えてきた6時半頃、いよいよキャストを開始する。
月曜日ということもあってか今日は釣り人が意外に少なく、堤防全体でも5名ほどだ。
前回の朝イチのヤズラッシュ同様、誰が最初に竿を曲げるのか。
勝手ではあるが勝負心が燃えるのも事実だ(笑)

そんな期待をしながら機を伺うが、期待とは裏腹に海に光が入りだしても誰1人反応を得られない。
それどころか前回あれほどまでに至る所で湧いていたナブラも今朝は一切見られないのだ(汗)
ベイトもイーターも抜けてしまったのだろうか？
開始早々嫌な予感が過ぎる…

とはいえ大型個体は単発で回遊することが多い。
まだ慌てるような時間ではない。
本命は潮止まり前後のタイミングと読んでキャストを続ける。

…が、夜も明けきりプラグの時間は終了。

本番はここからだと言い聞かせ、本命のジグに切り替える。

田ノ浦ビーチは水深が深いため、基本的には100g前後のジグをメインに使用する。
私も基本的には撃投ジグ105gをメインに、下は60g、上は125gまでのジグを使う。
魚が上擦っている時やナブラが出ている時、目視できるベイトが小さい時はブレードジグを使うこともある。

そうこうしていると堤防根元の方がジグでヤズを一本上げられた。
時合いか！？とも思ったが、結局誰もその他の反応を得られないまま気づけば時間は8時過ぎ。
楽しい時間が過ぎるのは早いものだ。

朝から投げ続けて疲れも出てきたので甘い朝食でひと息♪

前回も反応が良かった本命の潮止まり前後のチャンスに備える。

スマホでタイドグラフをチェックし、「そろそろかなぁ？」と思いながらキャストを再開。
フォールカウント中にふと横を見ると堤防中程の方の竿が大きく曲がっている！
こりゃいいサイズか！？と思ったのも束の間、竿先のテンションが抜けてバレてしまったようだ。
とはいえ魚の食い気が上がっているタイミングに違いはない！
チャンスは今しかない！とジグの操作に集中する。

20分ほど経っただろうか？
そろそろ帰りの時間がヤバいなぁと焦りを感じ始めたタイミングでそれはやってきた。

30mほど沖までジグをしゃくり上げてくると、不意にコツコツ、コツコツと
藻に絡んだときのような違和感…
「こんな位置に藻はないし、ゴミにでも当たったかな？」と不思議に思い、
首を傾げていると、再びコツコツという違和感。

からのドンっ！！！

もう少しで回収しようというタイミングで食ってきた！！

テトラの駆け上がりに追い込んで捕食してきたイメージなのだろうか？
魚は瞬時に反転して一気に走り出す！
ナイスファイターに良型を確信♪

不意のバイトに一瞬よろけながらも、竿を立てればこちらが優勢に♪
アキュラ100h typeRの粘り強いバットパワーでグイグイ引き上げていく。
同時にお隣さんがランディングに駆けつけてくださり、魚はあっという間に網の中に。

上がった魚はギリギリ鰤サイズの80㎝、5.28kg！

この時期にしては肥えたナイスコンディションな個体だ。
持ち帰る予定はなかったが、前回のリベンジを果たせた気持ちよさと
良いコンディションの個体を前にどんな味がするのだと気になってしまい
久しぶりに持ち帰ってみることに。

今日はこの後仕事ということもあり、
帰ってすぐに処理することもできないため急いで血抜きと処理を済ませる。
急いではいたつもりだったが、ふと時計を見ると9時15分。
タイムリミットを少しオーバーし、慌ただしい帰宅となった(笑)

持ち帰った鰤は内臓の処理だけ当日済ませて、翌日に解体。
お腹周りの脂の乗りも良く、非常に期待が持てる♪
ここは丁寧に♪と、
四分一に割った身に軽く塩をまぶして半日ほど冷蔵庫で身を休ませる。

こうすることで臭みとともに余計な水分が抜けて、旨みがねっとり凝縮されるのだ。
新鮮なコリコリした状態も美味しいが、私は数日熟成して魚らしい旨みが出始めた方が好みだ。

休ませている間はどう食べるかを悩みに悩み、
まずは手堅く鰤しゃぶで♪

昆布出汁に鰤を軽くくぐらせ、この時期安く出回るかぼすやゆずの柑橘類で仕立てた自家製ポン酢と大根おろしに絡ませるともう絶品！
「いい時期が来たもんだ♪」と冬の味覚に舌鼓を打つ。

この時期はまだまだ脂の乗りが悪く、鰤しゃぶにすると鰤の存在感が負けることも多いが今日の鰤は大当たり！
妻も子供もお箸が進み、あっという間になくなってしまった♪

翌日はお造りを日本酒のアテに。

これまたシンプルながらに寝かせたことで脂が周り、ねっとりとした深い旨みが際立つ。
合わせてブリカマの塩焼きももちろんのこと絶品であった。

最終日は漬け丼で頂いた。

甘辛い醤油ベースの漬けダレに負けず鰤の旨みもしっかりと主張があり、大葉の爽やかな香りに箸が進み、これまたペロリと平らげてしまった。
3日間も楽しませてくれるとは…本当に感謝しかない。

「こんなに美味しい鰤はいつぶりだろうか？」
そう思わせるほどにコンディションの良い素敵な個体だった。

近場でこんないい思いが出来るとなれば、もうしばらく通う他ないというものだ。

2023年も残り1ヵ月。
このまま怪我なく、大分の青物ハイシーズンを楽しみたいところだ。